とびっきりの笑顔、ありがとうございます。
2011年07月28日
先週末、フラワーハートセラピーで特別養護老人施設にお邪魔してきました。
今回はじめて、男性の方の参加もありました。
準備していた給水性スポンジが足りなくなり、職員の方が機転をきかせて
花瓶をご準備くださり、そこにお花を入れていただくことにしました。
お花に触っている間は真剣な表情、でも終わった途端、満面笑顔です。

Nさんもはじめてのご参加の方でした。
職員の方がNさんの車いすを押して連れてきてくださったとき、
無表情で、まるで殻に閉じこもっているような感じを受けました。
たいていの方は、「どのお花がお好きですか?」とお声をおかけすると
笑顔で「お花、きれいね~。」と言いながら、選んでくださったり、
「さあ、私、できるかしら。」と話しながらも、自然とご自分のペースで
ご自分の作品作りにとりかかられたりします。
でも、Nさんの場合は違っていました。
「お花はお好きですか?」
「何色がお好きですか?」
「お部屋に飾りませんか?」
何度お声かけをしても、険しい表情で首を横に振るばかり。
どうやら、ご病気の後遺症からか発語が難しい方のようです。
「私、お花なんて興味ないわ。」
「そんなもの、したくないのよ。」
「なんで、こんなところに連れてくるの、迷惑よ。」
まるで、そんなことをおっしゃりたいかのように見受けられました。
それでも、何度か時間をおいて、お声をかけてみていましたが
やっぱり目を合わそうとしてくれません。
困ったなあ、どうしよう、ご機嫌ななめなのかなあ。。。
私、うっとうしがられているのかなあ。。。
時々何か声を出そうとはなさるのですが、
そのたびに咳き込みそうになって、お辛そうでした。
「Nさんは、お話をするのは、しんどいのですね。」
とお声かけをすると、やっと頷いてくださいました。
そうか、私が話しかけても、Nさんは困るばかりだったのですね。
困っていたのは私ではなく、Nさんの方だったのです!!
「Nさん、お話をしなくてもいいですよ。」
「お花も無理にしなくても、見ているだけでも大丈夫ですよ。」
そんな風に声をかけながら、Nさんの手を握ったりさすったりしていると、
Nさんが私の手をしっかりと握り返してくださいました。
私も握り返すと、Nさんはにっこりされました。そして、
「Nさん、私がお花をつくります。Nさんのお部屋に飾って頂けますか?」
と話すと、にっこりしながら頷いてくださいました。
ああ、Nさんが笑った!!
やった~!!
私はNさんのために、ピンクのバラやクリーム色のトルコキキョウを選んで、
吸水性スポンジに挿していきました。
Nさんがお部屋に戻られるときに、お膝の上にできあがったお花を乗せました。
「Nさんへのプレゼントです、飾ってくださいね。」
Nさんが笑顔でこちらを見てくださいました。
そして、何度もうなずいてくださいました。
Nさんの笑顔は、私には、とびっきりの笑顔、最高の笑顔に見えました。
うまく表現できないけれど、Nさんにとても大切なことを教えて頂きました。
どうもありがとうございました。
今回はじめて、男性の方の参加もありました。
準備していた給水性スポンジが足りなくなり、職員の方が機転をきかせて
花瓶をご準備くださり、そこにお花を入れていただくことにしました。
お花に触っている間は真剣な表情、でも終わった途端、満面笑顔です。
Nさんもはじめてのご参加の方でした。
職員の方がNさんの車いすを押して連れてきてくださったとき、
無表情で、まるで殻に閉じこもっているような感じを受けました。
たいていの方は、「どのお花がお好きですか?」とお声をおかけすると
笑顔で「お花、きれいね~。」と言いながら、選んでくださったり、
「さあ、私、できるかしら。」と話しながらも、自然とご自分のペースで
ご自分の作品作りにとりかかられたりします。
でも、Nさんの場合は違っていました。
「お花はお好きですか?」
「何色がお好きですか?」
「お部屋に飾りませんか?」
何度お声かけをしても、険しい表情で首を横に振るばかり。
どうやら、ご病気の後遺症からか発語が難しい方のようです。
「私、お花なんて興味ないわ。」
「そんなもの、したくないのよ。」
「なんで、こんなところに連れてくるの、迷惑よ。」
まるで、そんなことをおっしゃりたいかのように見受けられました。
それでも、何度か時間をおいて、お声をかけてみていましたが
やっぱり目を合わそうとしてくれません。
困ったなあ、どうしよう、ご機嫌ななめなのかなあ。。。
私、うっとうしがられているのかなあ。。。
時々何か声を出そうとはなさるのですが、
そのたびに咳き込みそうになって、お辛そうでした。
「Nさんは、お話をするのは、しんどいのですね。」
とお声かけをすると、やっと頷いてくださいました。
そうか、私が話しかけても、Nさんは困るばかりだったのですね。
困っていたのは私ではなく、Nさんの方だったのです!!
「Nさん、お話をしなくてもいいですよ。」
「お花も無理にしなくても、見ているだけでも大丈夫ですよ。」
そんな風に声をかけながら、Nさんの手を握ったりさすったりしていると、
Nさんが私の手をしっかりと握り返してくださいました。
私も握り返すと、Nさんはにっこりされました。そして、
「Nさん、私がお花をつくります。Nさんのお部屋に飾って頂けますか?」
と話すと、にっこりしながら頷いてくださいました。
ああ、Nさんが笑った!!
やった~!!
私はNさんのために、ピンクのバラやクリーム色のトルコキキョウを選んで、
吸水性スポンジに挿していきました。
Nさんがお部屋に戻られるときに、お膝の上にできあがったお花を乗せました。
「Nさんへのプレゼントです、飾ってくださいね。」
Nさんが笑顔でこちらを見てくださいました。
そして、何度もうなずいてくださいました。
Nさんの笑顔は、私には、とびっきりの笑顔、最高の笑顔に見えました。
うまく表現できないけれど、Nさんにとても大切なことを教えて頂きました。
どうもありがとうございました。
タグ :フラワーハートセラピー